書評「人を動かす」
今ある自己啓発書の原点ともいえるなったデール・カーネギーの名著で、世にある自己啓発書はデール・カーネギーの「人を動かす」の発展系と言われていたので読んでみました。
なお、デール・カーネギーは、「鉄鋼王」のカーネギーとは全く関係ありません。
「人を変えることはできないが自分は変えることはできる」を前提として、その上で、いろいろな逸話を多く散りばめてながら如何にして人の気持ちを動かして、人の行動を変えるかということがまとめられています。原点だけあって、何処かで読んだことのある内容が多いと感じましたが、それだけ普遍的かつ恒久的な内容で、時代が変わっても必要とされている処世術のエッセンスなんでしょう。
ただ、この本に書かれていることは、「世渡りをうまくいかせるための処世術」であって、真の自己実現や何か問題の達成にとって、必ずしも役立つことであるとは限らないので、このエッセンスの汲み取り方と使い方には注意。
以下、目次抜粋かつ語られていることの要旨です
- PART1 人を動かす三原則
- 1 盗人にも五分の理を認める
- 2 重要感を持たせる
- 3 人の立場に身を置く
- ◇PART2 人に好かれる六原則
- 1 誠実な関心を寄せる
- 2 笑顔を忘れない
- 3 名前を覚える
- 4 聞き手にまわる
- 5 関心のありかを見抜く
- 6 心からほめる
- ◇PART3 人を説得する十二原則
- 1 議論を避ける
- 2 誤りを指摘しない
- 3 誤りを認める
- 4 穏やかに話す
- 5 〝イエス〟と答えられる問題を選ぶ
- 6 しゃべらせる
- 7 思いつかせる
- 8 人の身になる
- 9 同情を寄せる
- 10 美しい心情に呼びかける
- 11 演出を考える
- 12 対抗意識を刺激する
- ◇PART4 人を変える九原則
- 1 まずほめる
- 2 遠まわしに注意を与える
- 3 自分の過ちを話す
- 4 命令をしない
- 5 顔をつぶさない
- 6 わずかなことでもほめる
- 7 期待をかける
- 8 激励する
- 9 喜んで協力させる