VAIO S13 mk2のSSD換装
3年ほど前に購入したVAIO S13 mk2のSSDの容量が、128GBと少なかったこともあり、最近かなり足りなくなってきたので、SSD換装をしてみることにしました。
★あくまで参考として見ていただき、SSD換装作業は自己責任で実施ください★
用意するもの
SSD換装に用意したものは、以下の4点です。
- SSD(Serial ATA 6.0 Gbps接続対応、80mm長のM.2規格のもの。サイズ的に片面実装のものしか入らないので注意です。)
- 私は、Crucial製のCT525MX300SSD4/JP [Crucial MX300 シリーズ M.2 SSD 525GB]を購入しました。別途、トラブルがありましたが、解決し、今は問題なく利用できています。20,000円ほどです。
- 外付けSSDケース
- 私は、アルミ製で放熱性が良さそうなこちらの外付けケース「Transcend USB3.1 M.2 SSD 外付けケース TS-CM80S」を購入しました。約4,000円ほどです。
- プラスチック製のピック
- OSのクローンソフト
- 私は「EaseUS Todo Backup Free」を使いました。無料です。
大まかな手順
- リカバリディスクを作成する
- 主要なデータのバックアップを取っておく
- 新規のSSDを外付けSSDケースに入れフォーマット
- MBR(マスターブートレコード)を選んで初期化
- クローンソフトをインストールし、現行のSSDの中身を新SSDへクローンする
- ソースに旧SSDを選び、ターゲットに新SSDを選び、クローンを実行。
- 電源を切り、VAIO S13 mk2内の旧SSDを取り外して新SSDに載せ替える
- 電源を入れて起動を確認する
詳細な手順
まず、PCのシステムが壊れてしまった時のためにリカバリディスクを作成しておきます。16GB以上のUSBメモリやDVD-Rなどが必要となります。手順はこちらなどを参照してください。
次に、主要なデータのバックアップを取っておきます。こちらも、リカバリディスクと同様、USBメモリなどに保存しておきます。
3番目の手順として、新規のSSDを外付けSSDケースに入れフォーマットします。この際、MBR(マスターブートレコード)を選んで初期化しないと、うまくいかないので注意が必要です。
次に、クローンソフトをインストールし、現行のSSDの中身を新SSDへクローンを作成します。私は、「EaseUS Todo Backup Free」を使いました。使い方はこちらなどを参照ください。
クローン作製が終われば、いよいよSSDの換装です。
PCの電源を落として、ACアダプタも本体から外します。
裏返して、以下の赤丸の箇所のねじを取り外します。
ネジは長さの違う2種類がありますので、取り付け箇所と長さを間違わないようにメモしておきましょう。
ネジを外すと、裏蓋が緩むのですが、簡単には外れません。
そこで、事前に用意したプラスチック製のピックで隙間を少しずつ開けていきます。
LAN端子とサウンド端子周りが裏蓋に引っかかるかもしれません。ドライバなどをてこのように使って外すと、かなりきつめではありますが上手く外れます。
以下の写真のようにディスプレイを少し開いた形にしないと、裏蓋は完全に外れないかもしれません。
多少、裏蓋のツメが取れても大丈夫なので、注意はしつつ、外していきます。
裏蓋を外すと、真ん中あたりに以下のような形でSSDが収まっています。
写真左端のねじを外して、SSDを取り外し、新しいSSDを入れてネジを取り付け、裏蓋を元に戻します。
あとは裏蓋をカチッと音がするまできちんとはめて戻して、ねじを止め、電源を入れます。
うまく起動してくれました。成功です。
もちろん、PCのストレージ容量も大幅に増えていました。
起動も速くなっていたので、Crystal Disk MarkのベンチマークでSSDのスピードを図ってみたところ。以下のような結果に。
比較前のPCのベンチマークのスコアとの比較は以下の通り。[2018/1/5追記]
Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 528.566 MB/s →530.7MB/s Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 56.246 MB/s →497.8MB/s Random Read 4KiB (Q= 8,T= 8) : 367.855 MB/s [ 89808.3 IOPS] →362.4MB/s Random Write 4KiB (Q= 8,T= 8) : 33.718 MB/s [ 8231.9 IOPS] →249.1MB/s Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 207.633 MB/s [ 50691.7 IOPS] →171.7MB/s Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 32.902 MB/s [ 8032.7 IOPS] →115.1MB/s Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 29.749 MB/s [ 7262.9 IOPS] →26.14MB/s Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 34.577 MB/s [ 8441.7 IOPS] →79.06MB/s
予想外にスピードが大幅にスピード向上しました。
一部、若干のスコア低下がありますが、Writeの向上がかなり顕著です。
が、実はこのあと、Crucial製のSSD由来と思われるエラー(起動後数分でドライブ使用率が100%になって動かかなくなる)に悩まされることになりました…
その対策は出来ましたので、別途、記事「Crusial SSDでのエラー時の対応」にして報告します。同様の症状に悩まれたら参考にしてください。
ひとまず、VAIO S13のSSD交換の記事は以上です。
なお、メモリは、以下のような形でハンダ付けされているので、交換や増設はできません。
★繰り返しになりますが、あくまで参考として見ていただき、自己責任で実施ください★
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