書籍「田宮模型の仕事」
ミニ四駆やRC、精巧な模型で知られるタミヤ、田宮模型の出発から現在までの社長による自叙伝。
日本の模型は今でこそ世界に誇る高いクオリティが評価されているが、戦後間もなくの模型はそんな状況にはなかった。
そこからどのようにしてタミヤが世界を魅了する模型会社に発展してきたのかが、木型の模型からプラモデルへの変遷、そして戦艦模型、RC、自動車模型、ミニ四駆への進化・発展を辿りながら知ることができた。
他の模型会社と同じものを取材しても、他社は早々に飽きてしまう中、限界のぎりぎりまで取材対象の詳細をとことんまで撮影しつくそうとする執念、模型に対する情熱のすさまじさ。
模型は単に精巧に作るだけではなく、作るプロセスも楽しめるようにする。
末永く楽しんでもらえるようにファンの裾野を広げる、育てる。
書いてしまえばそれだけになるが、実際の製品を知っているだけに頷くことができる。
ミニ四駆にたどり着いたストーリーや第一次ブーム終焉から第二次ブームへの発展など、現在進行系の第三次?ブームと重ねて読んでみると面白い。